今日は、弊社のファイナンシャルアドバイザー阿部峻也より、
「つみたてNISAのメリット、デメリット」について、
前回お話しました確定拠出年金(iDeCo・イデコ)と比較をしながらお伝えいたします。
確定拠出年金(iDeCo・イデコ)のおさらい
メリット
①所得控除
②運用益非課税
③退職所得控除の適用
デメリット
①途中引き出しが不可
②運用先の選定
③60歳満期
NISAとは、株式や投資信託を購入する際の、税金が優遇される制度のことです。
通常は株式や投資信託などの金融商品を購入し、
売って得た利益や受け取った配当があれば、
その利益に約20%の税金がかかります。
しかしNISAで運用した利益であれば、
イデコと同じく、その利益が非課税(税金がかからない)になります。
※1年単位で上限あり
そして、最近よく耳にする「つみたてNISA」とは、
NISAの一種で、少額から始めることができるため、
投資初心者をはじめ幅広い年代の方が利用しやすくなっています。
また、その対象商品のラインナップは、
長期的に積立することで高い利益を生み出しやすいものが多いため、
分散投資に適しています。
つみたてNISAのメリット
以下、つみたてNISAのメリットです。
① 運用益が非課税(最長20年間)
→運用の結果、利益が出た場合にかかる税金が非課税となります。
② 少額から積立ができる
→毎月の積立額は、年間40万円(月約3万3000円)の範囲内で、金額を自由に決めることができます。
少額の積立投資であるため、爆発的にお金が増える可能性は低いですが、
無理のない金額から投資を始められます。
③いつでも引き出して換金できる
→60歳まで引き出しができないイデコと比べると、自由度は高いといえます。
④年齢の上限がない
→イデコは最長60歳までとなっていますが、つみたてNISAは開始年齢に規制がなく、「最長20年間」の範囲内で運用することができます。
つみたてNISAのデメリット
次にデメリットについてです。
① 元本割れリスク
→イデコと同じく、運用商品は自分で選定することになります。
投資信託が元本変動タイプのため、経済市況の影響を受けて元本割れを起こす可能性があります。
最も大切なのは利益確定のタイミングなので、
突然の経済危機(リーマンショック等)があった場合に的確な判断ができるよう、
常に経済の動向にアンテナを張っておくことが重要です。
②損益通算、繰越控除ができない
→一般口座で投資信託による損失があった場合、
その金額は最大3年間繰り越すことができます。
たとえば1年目に20万円を損失し、2年目で20万円の利益が出たとすると、
1年目の損失額で相殺されるため課税対象額は0円となりますが、
NISAではこの制度が利用できません。
③商品のスイッチングができない
→「スイッチング(乗換え売買)」とは、
保有している金融商品を売却して別の金融商品を購入することをいいますが、
つみたてNISAでは、非課税投資枠の再利用ができません。
はじめる前に必ず知っておかなければならないポイントを知りたい方は、
ぜひ弊社のファイナンシャルアドバイザーにご相談ください♪